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デザスク報告:サステナブルな事業って何か? in Cue (11/6)
今回は株式会社オカムラさんの共創空間Open Innovation Biotope “Cue”にて開催。
ゲストに、長年企業でCSRを担当されてきて、サステナブル、サーキュラーエコノミー、SDGsという概念に明るい谷口さんをお迎えし、”サステナブルな事業って何か?”を参加者の皆さんと深めていく時間になりました。
【レクチャー】
デザインとサステナブル。どちらも企業の中心にあるべきだが、脇に置かれがち。
本来は会社の中心において、ブランディングにも寄与するようにすると力になるはずだが、なかなかそうならないのが現状だといいます。
そこでまず谷口さんから、サステナブルという言葉が大事になってきた時代背景をお話しいただきました。
一番サステナブルが身近になったのはSDGs。それまでは環境というものが先行していて、高度経済成長期に公害が話題になり、2000年に入ってからは環境や人権に配慮がないと、お客さんだけでなく、投資家が投資しなくなってきていて、大きな企業ほど、事業の継続に大きく影響を受けるようになっているそう。
また、谷口さんがサステナブルの面で関心を寄せている会社や地域についてや、校長が取り組んでいる東海湖産地構想の話など、具体的な事例を取り上げながら、サステナブルの意味や内容を深掘りしていきました。サーキュラー的なことこそ、短期的な視点というよりは、何度もチャレンジを続けながらできるまでネチネチ考えるのを得意としているデザイン態度の手法を使うことで、解決に向かいやすいと校長は考えているといいます。

【ワーク・発表】
今回は、普段仕事をしている中で、どう捉えたらサステナブルな事業にできるかを考えてもらうワーク。
会社や仕事の状況を俯瞰して見た時に、どこに問題や課題があり、サステナブルでない状況が生まれているのかを見てもらうのが、一番の目的。さらにそこに関係する具体的な人と、長期的な視点で、どういうスケジュールで進めたらいいかを、考えてもらいました。

自足自給、県民生活の維持、保険、和太鼓の製造、輸入雑貨…といったあらゆる切り口からの話が飛び出し、文化、価値観、商売などの側面から、参加者の皆さんが悩みながらも事業や活動に向き合っている様子が、発表からもひしひしと伝わってきました。

【感想】
・多様な方と話して、伝統産業というと価値観がある意味で凝り固まっていると思うので、いろんな視点でお話を伺えてよかった。
・とっても難しくて、こういう風に考えるのが苦手なんだなということがよく分かった。
・自分で色々考えてみるのが大事だなと、色々な方の話を聞いて思いました。
・アートというものを届くようにデザイン化するには具体的にどうしたらいいかこれからも考え続けたいなと思った。
【まとめ】
デザインの業界もいろんな変化があって、かつてはもの中心だったのが、メディアのデザインになり、今はサステナブルとか、在り方をどうデザインするかに変わってきている。事業環境など、事業をすることが難しさを増していくのは目に見えていて、今日考えたような視点で自分たちの事業を見つめざるを得なくなってきている。
■次回以降のデザスク
①12月15日(月)19:00~21:00 「アフリカの生活文化とデザイン2」
https://peatix.com/event/4694997
②2026年1月8日(木)19:00~21:00 「テーマ未定」
