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デザスク報告:サステナブルな事業を考えよう(11/17)
前回に引き続き谷口さんをゲストにお迎えして、デザインとサステナブルをテーマに、今回は具体的な事業を考えていく時間となりました。
初めて参加される方もいるということで、サステナブルの言葉の意味について、改めて考えるところからレクチャーがスタート。
【レクチャー】
サステナブルは何ですか?と聞かれたら、”すごく根源的なことを言うと、みんながずっと生きていけること”と答えるという谷口さん。
かつて環境報告書というものがあり、私たちは悪いことはしてませんと表明するための環境活動だったそう。
そのうち、働く環境はどうなのかと、社会側が企業に問うようになり、今ではトータルで自分の会社は何に取り組んでいるというのを示すようになっているといいます。
また、事業だけ見ていてもサステナブルにならなくて、商品を生活者が買って使うことで、事業が成り立つと稲波校長は考えています。
具体的な話として、東海地区の土は、スイカの皮とその内側の果肉ぐらいしかない状況で、このまま行くと土がなくなると言われています。産業ってどう成り立ってる?事業ってどうなってる?どういうお客さんがいるの?というところまで、全体観を持って意識することが大切になってきます。
リサイクルしたものは値段が高くなったり、リユースするものだと、傷があったり使い古されていたりすることも。
それを受け入れてもらうための、消費者教育も大事になってくるといいます。
さらに、大義をどう立てるかが大事。社会的に意味があることだと示せるか、ブランディングの時にも欠かせないこと。
持続可能性があって、関わる人がワクワクできるかがポイント。「やらねばならない」ではなく、「やりたい」に変えていけるように。

【ワーク・発表】
ミッションビジョンを整理するワークシートを使って、それぞれがやろうとしているサステナブルな事業に対して、どう大義を立てるかのワークをしました。
まず自分たちがやっていることを、強みや可能性を書き出して、紐解いていきました。
この時に市場があるか、競合がいないかも大事なポイントになります。

次にどういう世界を目指したいかを書き出してもらいました。
自分たちはどこを面白がってフォーカスできるかに気づくことが大事。1社でなくても、全体としてはサステナブルになるのも一つの全体観になります。

最後に、見えてきたやりたいことを実現するために、自分たちが何を持っているのか、どこを目指しているのかを、具体的な行動に落とし込んでいってもらいました。
研究開発、生産者の育成、情報を伝えること、ブランド化といったキーワードにまで展開されていって、サステナブルな事業を考える上での難しさも楽しさも、体感してもらえたのではないでしょうか。

【感想】
・視野を広く取れないのは知識がないからだなと、悔しいと思ったので、もっと勉強したいなと思った。
・日々、学びのためにいろんなところで出て歩きたいなと改めて思った。
・やる人間が楽しくないといけないなというのが学びだった。
【まとめ】
サステナブルな事業に必要なことを意識しておいてもらえるといい。
普段から実践するのは難しいが、先の先を見て、物事を捉えることが大事。
また、谷口さんからも、あらゆるプロジェクトが持続可能であることの要因は、経済的に回ることも大事だけど、やってる人がもっといいものにしたいという思いがないと続かないというお話が。
デザスクとサステナブルに大事なのは、”ワクワク”なのかもしれません。
■次回以降のデザスク
①12月15日(月)19:00~21:00 「アフリカの生活文化とデザイン2」
https://peatix.com/event/4694997
②2026年1月8日(木)19:00~21:00 「テーマ未定」
