株式会社RW

News

イナバデザインスクール活動レポート「デザインを軸にした学び合いの場でコミュニティの醸成へ」

2023.04.13イナバデザインスクール

誰しもデザインする機会増えていませんか??
デザインを軸にした学び合いの場でコミュニティの醸成へ
~社会とのコミュニケーションの質を上げるデザインコミュニティ醸成へ~

「社会のデザイン力をあげる」をミッションに掲げる株式会社RW(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:稲波 伸行)は、2022年4月からすべてのビジネスパーソンに向けて「イナバデザインスクール」を無料開催。学生から経営者、行政職員やデザイナーなど、職種を越えて学び合うことで、クリエイティブのリテラシー向上を図りました。

■営業や総務など「非クリエイティブ職」にも求められるデザイン
 デジタル化の急速な進展とともに、営業ツールやプレゼン資料、SNSの画像活用など、誰にでもクリエイティブワークが求められるようになりました。義務教育現場にも、実社会で活用するデジタルでの表現やコミュニケーション力を高める学びを導入しようという動きが進んでいます。
 クリエイティブツールを提供するアドビ株式会社が21年秋に行った「中小企業の経営者におけるクリエイティブに関する実態調査」によると、経営者の82%が「クリエイティブなデザインがビジネスに成長をもたらす」と考えながら、その半数近くがアイデアを実現しクリエイティブをアウトプットするための時間やスキル等がないと回答した結果が出ています。
 ビジネスにおいて、クリエイティブの重要性が増している今、内製化の実現が企業の課題になっています。

■あらゆるビジネスパーソンがデザインを事業に活かす「イナバデザインスクール」
 RWではデザインコミュニティの醸成を目指して、2022年4月より毎月2回、営業職やマネジメント層などの非クリエイティブの方達から、メディアやデザイナーまで、全てのビジネスパーソンを対象とした「イナバデザインスクール」を無料で開催して参りました(毎回満席)

 

ファシリテーターは、大企業から伝統工芸・漁業まで幅広いジャンルのデザインに関わる代表稲波。
 テーマは「チラシをデザインしよう」「左脳右脳デッサン」などの体験的なワークから、「デザイナーとの仕事の進め方」「事業におけるデザインに困った人のためのクリエイティブディレクション」など事業に直接的に活かせる内容を展開しております。
 デザインする側と頼む側が越境しながら学び、相互理解が進むことで、事業構造の理解を深める機会や、社内外のコミュニケーションの質の向上に繋がるケースが沢山生まれました。

事象①:相談が多かった「デザイナーとイメージがすり合わない」問題
参加者の悩みで多かったのが「社内デザイナーとイメージがすり合わない」「付き合い上デザイナーは変えられない」など、デザイン発注における苦労でした。大きな要因として「クリエイティブディレクター機能の欠落」について解説。
 デザイナーに対して「デザインわからないからよろしく」ではなく、チーム全体が知恵出しながらどう課題解決をしていくのか、コミュニケーションと道筋を創るクリエイティブディレクターの役割を、事業者もデザイナーも領域を跨ぎながら担うことで、良いデザインが生まれるという考えを学び合い、意識の変化がありました。

<参加者のフィードバック>
・手段であるはずのデザインが、いつの間にか創ることが目的になっていた事に気付いた(事業者)
・打ち合わせで聞き忘れていたことが浮き彫りになった(デザイナー)
・事業目的など上司ともっとコミュニケーションをとる必要性を感じた(事業者)
・定性的なKPIを考えることが自社に欠落していた(事業者)
・授業では事業者から本当の目的を引き出すという体験ができないから勉強になった(学生)

事象②:参加者が求めていたのは「表面的なデザイン」ではなく「事業の未来を目指すデザイン」
事業を根本的にデザインする「クリエイティブディレクション」をもっと学びたいという要望が増えました。そこで社運がかかったクリエイティブを、デザイナーに発注する際に肝となる「オリエンシート」の作成ワークなどを実施。
 実際に「ロゴを創りたいけれど、デザイナーとイメージがすり合わない」と悩んでいた人が、オリエンシートを介して、デザインががらりと変化したビフォーアフターについても解説しました。

事象③:「デザインを軸にすると領域を越えやすい」新しいコミュニケーション
参加者から「デザインを軸にすると、わからないことも素直に聞けるし、色んな職種の人とも話がしやすい」という感想が出るようになりました。実際、「クリエイティブディレクション」や「デザイン」を軸に話すと、領域を越えることや、事業の根底を考えやすく、多種多様な参加者が和気あいあいと楽しんで向き合う傾向が見られています。
 経営者と社員で参加したコンビからは、デザイナー稲波を媒介させることで、普段思っていることを間接的に伝え合う場になったとの報告もありました。

事象④:自社でもデザインを軸にコミュニティを創りたいという声
デザインコミュニティの醸成を目指した本スクール。会を重ねるごとに「そういうことか」を、参加者の皆さんの反応から学ばせてもらうようになりました。
 2023年冬には、本スクールでの学びを活かし営業成約の確立があがったという参加者から「自社でもデザインスクールをやってほしい」との依頼を受け、オフィス家具メーカーの株式会社OKAMURAへ出張授業を行いました。
今後、企業がデザインコミュニティを持つことで、クリエイティブ職と非クリエイティブ職が越境する機会が生まれ、新たな仕事の仕方が出来る可能性を感じました。

  

■今後の展開:社会のデザイン力を上げる
 社会とのコミュニケーションの質を上げるためにも、デザイン含めクリエイティブスキルは必須となります。デザインが身近になり、敷居が低くなりつつあるいまだからこそ、改めて「デザインとは」を各々の立場から学び、強みを引き出し合う機会創出が可能となり、デザインの活用、浸透の推進に貢献して参ります。

株式会社RWについて
代表取締役:稲波伸行
本社所在地:名古屋市中区2-11-13長者町トランジットビル2A
パーパスは、「社会のデザイン力を上げる」
あらゆるデザイン資源を活用し、クライアントの求める姿をともに伴走し目指しています。大事なのは「デザインした先」をきちんと作れるかどうか。その先に、より良い社会づくり、地域づくり、モノづくり、仕組みづくりがあるという想いで取り組んでいます。
事業内容:ブランディング支援、デザイン制作 公式サイト:https://www.rw-d.jp/

伝統産業従事者は、1979年の28.8万人から2018年には6.2万人に減少しています*2。一貫して減少傾向は続いています。伝統産業の減少と同じくして、地域に息づくさまざまな営みや文化も担い手不足や時代の変化の対応がうまく出来ず失われるスピードは上がっていると仕事をするなかでも感じています。
 ちょっとした工夫ができれば残せたものが残らずに失われる。こういった現実、未来を変える必要があり、そこにデザインの力が貢献できると考えています。 *2一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会 「現在の伝産業界の情勢」より

■イナバデザインスクールとは
毎月2回夜間に開催しているデザインを軸にした学び合いの場です。多種多様な人たちが一緒に学び合うことで、領域を超え、新しいコミュニケーションが生まれています。現代における「デザインの在り方」を追求すべく、今後も毎月テーマを変えて開催予定。地場産業や一次産業を取り巻く課題など世の中ゴトと連動したデザインスクールを目指していきます。
[参加対象者]デザインに困っている組織の人/デザインに縁がなかった業界/実践が少ない若手デザイナー/学生/行政関係者/デザインに触れたい一般生活者/デザインに興味がある全ての人 など

■稲波伸行プロフィール

1975年三重県菰野町生まれ。名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業
株式会社RW 代表取締役
”愛でマチを変える” 株式会社こものデザイン研究所 取締役(本社:三重県菰野町)
岡崎ビジネスサポートセンター デザインアドバイザー  / 名古屋芸術大学 非常勤講師

大学時代の生死をさまよう経験からデザインにのめり込む。イギリスでの交換留学を経て、課題解決に向き合う真摯さだけでなく、人をワクワクさせる楽しさの両輪がデザインに必要であると学ぶ。
大学卒業後、フリーランスとして独立。デザイナーとして活動するだけでなく、流通会社の立ち上げや、地域コミュニティをつくるNPOの立ち上げにも参画。「意匠や形」といった狭義のデザインだけでなく、課題解決としての広義のデザインの実践を追求し続ける。まちづくりに関わる経験から、地域の魅力に惹かれ始め、現在は、日本の地域に根づいてきた文化をこれからの時代にも紡いでいくための「広義のデザイン」に取り組んでいる。
2008年RW創業。2012年より株式会社RWとして法人化。企業や事業の価値の再定義に伴走し、ミッション、ビジョンの構築や、新規事業の立ち上げ、事業の運用までサポートしている。

Facebook

Contact Us

プライバシーポリシーはこちら>> 
※必ずお読み下さい


    確認画面は出ませんので、送信前にもう一度内容をお確かめください。*は必須項目です。

    株式会社RW|460-0003 名古屋市中区錦2-11-13 2A|Tel. 052-212-7430 / Fax.052-212-7431
    ページトップ